最後はどっちがいじめているのかわからないような感じになってしまったw

昔、卒業の年の夏休みに、中学の同じクラスの男女7割くらいが集まって、大磯ロングビーチに行ったときの出来事。

その7割くらいのメンバーの中には、当然ながら大概のいじめの主犯格であり、目立ちたがり屋でスター気取りの奴も来ていた。

来なかった3割は元々そういうのに参加しない根暗な人たちと、そいつから陰湿ないじめに遭っていたような人たち。

7割の中にも少ないながらも、いじめられた子もいるにはいた。

でも、その来ていた子は良いものを見れたと思うようなこと。

いじめ主犯格の奴は、これだけ大勢いるなかでは、イジメなどはやらず、とにかく目立つように目立つように振る舞っていた。

わざと大きくバチャバチャ音立てて泳いだり、潜水でじゃんけんして勝ったら5秒息が出来るとかいう勝手に作ったゲームでも、得意なのかはわからんが、得意気な感じは出していて、かなり強がっていた。

そして、その日の目玉の時間がやってきた。

一番高いところでは10mある飛び込み台だ。

いじめ主犯格と親しい人曰く、「奴は高いところが苦手」という情報を聞きつけて、クラスで行くメンバーの主犯格を除いた全員で、「煽ろうぜ!」ということを話していた。

強がりとはいえ、自らしっかり上っていったのだが、なんと一番下の飛び込み台w

下からはクラスメイトたちからのヤジが飛ぶ。

「おい!スターだろ!もっと上から飛び込まないと!それでも男かよ!」と言われると、やっぱり嫌な気はしない顔をする奴はさらに上へゆ~っくり上がっていくw

しかし、さらに上には行かずに、そこに止まってしまったもんだから、見かねた奴にいじめられていた子が、飛び込みたくはないはずなのに、奴より上の飛び込み台に上った。

当然ながら負けず嫌いの奴も上に行く。

そしたら結局二人とも頂上に・・・

いじめられっ子も後に語っていたが「死ぬわけじゃないし、意を決した」と上ってから笛を鳴らされて、すぐに飛び込んだ。

クラスメイトから拍手喝采。

そして、主犯格には「トーベ!トーベ!」と大合唱。

しかし、最後は泣きそうな顔でやっぱ無理と手で×して降りてきた。

クラスメイトは大ブーイング。

もう目立ちたがり屋の資格はないね。

と心ない言葉まで飛んで、結局それからというもの卒業まで飛び込んだいじめられていた子は性格が変わったかのように皆と接するようになり、逆に主犯格は端へと追いやられた。

もうなんか最後はどっちがいじめているのかわからないような感じになってしまったw

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