20年ちょい前の、俺が中学生だった頃の話。
中学生くらいに一番出来やすいニキビ。
これが、顔にもの凄い多い奴がクラスにいた。
当時ウッチャンナンチャンが全盛期だったこともあり、名前と全く被りもないのに、あだ名がナンチャンになったそいつは、近隣の他校の生徒の間でも有名になって、知らん奴からもナンチャン呼ばわりされるようになった。
そんなに明るい奴でもなかったから、自殺でもしちゃうんじゃないかって、凄い心配してみていたが、クラスの番長的存在だった奴とは意外と話していたためか、呼ばれるだけで言葉以外で虐められることはなかった。
それどころか、ムキムキの番長に鍛えられたのか、ナンチャンが他校にまで知れ渡った頃から徐々に彼もムキムキになり始め、次第にからかったらやられるんじゃないかオーラを放ち始めたため、ナンチャンと学校内で次第に呼ばれなくなった。
番長曰く、それでもニキビは気になっていたようで、当時プロアクティブのようなニキビ直すのに凄いやつもなかったため、できる限り市販のものを使って直す努力もしていたようなのだが、中学卒業まで顔だけナンチャンはそのままであった。
自分は卒業後、接点が全くなくなってしまい、その後は成人式にも会わなかったし、どうなったかは知らないが、本家のナンチャンみたいに、あったことを感じさせないくらい完治していることをずっと傍から見ていた俺は願っている・・・