自称企業戦士の元工場長との終わらない戦いに突然終止符が打たれました

自称企業戦士の元工場長との終わらない戦いに突然終止符が打たれました

私は地方の第三セクターの施設に勤務していました。
施設の株は、市が所有し、市長が社長という仕組みで、現場の責任者は副社長、施設長という立場にありました。
仕事の内容は、企画担当ということで、毎月のミニイベント、年に数回の大イベントを企画立案し、施設をお客様に好きになっていただけるよう努めていました。

ある年、施設長が交代することになり、新たに就いたのは、大企業の工場長を歴任したという経歴を持つ、元工場長でした。
その日から、私の仕事生活は地獄の様相に。
「イベントなんかで儲かるはずがない、インターネットなんかで宣伝してお客様が増えるわけはない、全ては生産性だ。」という元工場長の信念の下、全ての業務の費用対効果を検証し、直接利益を生まない業務はカットされていくこととなりました。

それなら、経理、総務の仕事はどうするのですかと聞いてみようとも思いましたが、経理、総務とは元工場長の仕事をやりやすくするためにずぶずぶの状態。
現場のスタッフには、生産性、1秒も無駄にするな、働けと鞭を打つ一方、経理、総務など事務所では、お茶とお菓子とお喋りをしながらの優雅な仕事風景が展開されていました。
そんな状況はおかしいと、元工場長に直談判しましたが、それ以来、私の書類は徹底的にダメ出しをされて承認印を数か月もらえなくなるなど、嫌がらせが始まりました。

ある日のこと、社長である市長が現場の見回りに来ることになりました。
元工場長は、珍しく事務所のスタッフのお尻を叩いて、業績が上がったことが強調できるペーパーを作れと催促していました。
市長が施設に来てからは、モミ手をしながら案内し、会議室で生産性の向上を高らかに謳う元工場長は終始ご機嫌の様子でした。

一通りの見回りを終え、元工場長の報告を聞き終わった市長からは一言、「で、お客さんは喜んでくれているの?」と至極まっとうでありながらも、元工場長が来てからこの施設で考えられていなかったことを尋ねられました。

その時の元工場長の顔と言ったら、ハトが豆鉄砲を食らうとはあのことなのでしょう。

自分の求めていた生産性の件には一言も触れられず、元工場長の中には全くない観点からの疑問符です。
もごもごと口ごもった元工場長の姿は今も忘れることはできません。あんな風に年を取りたくないなという反面教師にさせてもらっています。

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