バスで子連れの女が「この子5歳です」と幼児料金(場合によっては無料のはず)で乗ろうとしてた。
でも、どこからどう見ても子供は小学生で、しかも小学校の名札まで付けているという、最早よくこれで乗車しようと思ったなというくらいの身なりであった。
そんな姿を見て、運転手さんは「いや、小学生でしょ?」と言っても「違います!」と譲らない。
子供は顔真っ赤にしてお母さんのスカートを引っ張り「ママ!」と泣きそうな顔で抗議しようとするが「黙ってなさい」と無視。
その間車内の注目を浴び、更に運行もストップして段々イライラムードになってきた。
耐えきれなかったのか、子供は泣きだしたが母親は「何年生まれです、何年です!」とか言い張ってた。
そうしたらそばに座っていたお婆ちゃんが「泣かないのよボク。もうお兄ちゃんなんだからね~?大丈夫だよー?みぃーんなボクがもう小学生のお兄ちゃんだって分かってるからねー」
子供は泣きながらウンウンと頷き、母親はキッとおばあさんを睨んだが、車内のさむ~い空気に気がついたのか、怒った顔で子供の手を掴んで引きずるように降りて行った。
幼児料金と子供料金じゃせいぜい百数十円の差しかないのになぁ…
子供はかわいそうだったがスーッとした。