毎年夏には祭りの縁日で、人がごった返している田舎の神社。
そこには毎年のようにスリが出没するらしく、被害に遭ってる人もいたのだが、意外と被害に遭っている人は大抵「自分はないだろう」という油断している人たちが盗られていたため、なかなか犯人が捕まらずにいた。
まあ犯人が一人とは限らないのだが、俺は一人の犯人を捕まえた。
ポケットに入っていることが確認できるように、財布を入れていた。
自分は「こんなあからさまな出し方じゃ、さすがに盗られんかなー」なんて思っていたのが、歩くのも難しいところに入ったところでスリの手が伸びたのがわかった。
そしてゴムが「ビヨーン」と音こそ立てなかったが、もの凄く伸びたw
そう。スリ対策とは、昔流行っていためちゃダサい財布にゴムを付けておくという対策だったのだ。
まあこれはスリとかではなく、財布をよく無くす人のための対策と聞いたこともあるが・・・
丈夫な長いゴムで、3メートルくらい伸びないと付いていると気づかないくらいだったため、混雑した場所でも犯人がわかって、即確保。
犯人は20代くらいの若者だった。
よくテレビで見るようなスリはぶつかった際にっていうのが王道だけど、実際はこういうのが一般的なスリなんだろうなーなんて思った日でもあった。