マナーを知らない中国人を優しくスカッと注意してくれた車掌さん

マナーを知らない中国人を優しくスカッと注意してくれた車掌さん

これは私が電車通勤していたときのお話しです。
いつも乗車する電車には朝、必ず中国人が女性5人で乗っています。朝の電車はいつも混雑していて、みんなそれなりに気を使っているなか、その中国人女性5人はとにかく大きな声で話すのです。最初は中国語が聞こえてくるな、という程度だったのですが、毎日毎日その声はエスカレートしていき、静かな電車の中で彼女達の声はとても気になるようになってきました。

大きな声で言葉の意味も分からない状態で、日本語とは違う、独特の声のトーンと迫力で、乗車している人もチラチラと視線を送りますが、言葉が分からない中国人に注意する人はいませんでした。
そのうち、彼女達は大声で話す他にもおにぎりを食べ始めたり、化粧をし始めたり、とにかくやりたい放題で私も我慢の限界を感じてもう1本早い電車に変えようか、と思い始めていました。

そんなある日、誰かが見るに見かねて車掌さんに話したのかは分かりませんが、いつも居ない車掌さんがジェスチャーで彼女達に注意をしていたのです。私はこれで少しは彼女達も気付いてくれると思っていました。しかし、彼女達は一生懸命ジェスチャーで電車の中でしてはいけないことを説明している車掌さんに、「分かりません」と言わんばかりの表情で全く聞く耳を持たず、無視をしているのです。
困り果てた車掌さんは周りにいた乗客に頭を下げて、「すみません。また注意しますので…。」と言い、去っていきました。

相変わらず彼女達の迷惑行為は止めることなく、次の日も次の日も続きました。同じ車両に乗る乗客の人たちが、イライラが募り、不快な顔をする人、彼女達を睨みつける人など、車両の雰囲気も最悪でした。

そのときです。最初に彼女達に注意をした車掌さんがやって来たのです。また注意しに来てくれたのはいいけど、きっとまた言葉が通じずに彼女達は聞かないんだろうな…、と誰もが思っていました。しかし、その日の車掌さんは違っていました!
何と、流暢な中国語を話し始めたのです。私には言葉の意味が分かりませんでしたが、中国語とジェスチャーを交えて話し始めると、彼女達は車掌さんの方を見てとても驚いた顔をしていました。みるみるうちに彼女達の顔が赤くなり、手を合わせて「すみません」と頭を下げ始めたのです。

そのとき乗車していた年配の男性が、「車掌さん、中国語勉強したの?」と聞くと、車掌さんは「丸暗記です。言葉が分かれば、必ずマナーを守ってくれると思ったので勉強しました。」と笑っていました。

彼女達はそれ以降、大きな声で話すことも無くなり、飲食やお化粧もしなくなりました。一緒の車両でもあのピリピリした雰囲気になることもなくなり、朝の通勤も苦ではなくなったので、本当に車掌さんには頭が下がる思いです。
仕事熱心で温かい車掌さんのおかげでスカッとしました。

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