子ども会のモンスター「魚のレシピお母さん」との遭遇

子ども会のモンスター「魚のレシピお母さん」との遭遇

私の子どもが所属する子ども会での出来事です。
持ち回りの子ども会の役員が私の家に回ってきました。
出来るだけ、会員の皆さんに分かりやすく行事の案内をするなど活動していました。
最大のイベント、夏休みの小旅行で事件は起きました。

前年度までは、遊園地などお手軽に楽しめる旅行が多かったのですが、私は地引網漁体験を企画し、準備を進めていました。
初めてということもあり、アクセス方法、協力していただく漁師の方との調整をしながら、確定したところから案内を出していました。
とりあえずは、船の時間、漁体験の実施時間、集合、解散の場所など、細心の注意を払っていたつもりでした。

ところが、町の行事のお手伝いをしている時、あるお母さんが、「案内が分からないって、みんな困ってるんですけど。もうちょっと詳しく書いてもらえないと。」と言ってきました。
それは大変だと思い、私は「どの辺が分からないんですかね。教えてくれたらすぐに追加の案内を出しますけど。」と、どこか足らなかったかな、申し訳ないなと思いながら尋ねました。

でも、そのお母さんは、「そんなの知らないけど、みんな困ってるって言ってますよ。」とよく分からない答え方です。
それではこちらが困る、案内が出せないということで、再度、「皆さんが分からないって仰っているのは、どの辺りなんですか。最低限、行って帰ってこられる行程は出していると思うのですが。」とお尋ねしました。

すると、何に切れたのかわかりませんが、そのお母さんが激怒して、「その言い方失礼じゃないですか!」と皆に聞こえるように怒鳴り始めました。
失礼なのはどっちだと思いながらも、私もここで切れたらいけないと、ぐっと我慢して、「案内の内容で、どの辺が足らないか聞いているだけでしょう。」と必死に冷静を保ちつつ訴えると、そのお母さんから発せられた言葉は、次の一言でした。

「獲った魚の料理方法が書いてないでしょ!みんなそれで困ってるのよ!」とその日一番大きい声で叫びました。
私も、周りの人も茫然とする時間が数秒続きました。
その後、誰もが「そんなもん自分で調べたらいいだろ」という表情で、行事の準備に戻りました。
それには私も返す言葉がなく、頷いただけで作業に。

友人から聞くと、魚のレシピを案内に書けと怒鳴ったお母さん、幼稚園でも小学校でもPTAの役員には選ばれないブラックリストに載っているとのこと。腹が立ちましたが、どこかしら納得する話です。

そして、数年後、魚のレシピのお母さんの家が子ども会の役員に。
さぞしっかりと準備、案内をされるのかと思いきや、自分は案内を年間分まとめて出して、詳細の案内はなし、行事にも自分は顔も出さず、来ても、他の地域の子ども会のグループに行っており、いるかいないか分からない始末です。
そんな状態が続いたある小学校の行事の日、朝の集合時間に子ども会のメンバーで集まっていると、そのお母さんはまたいません。
大人は気にしないようにしていましたが、ある高学年のお子さんが、一言、「〇〇さん、またいないじゃん、いつもいないね、あの人。」と大きい声でみんなの気持ちを代弁しました。
すると、私たちの後ろに気配が。

そのお母さんは、その時のやり取りを全部聞いていたのです。
魚のレシピのお母さんが鬼のような形相で立っていましたが、子どもの言ったことなので怒ることも出来ず、怒りをどこにぶつけていいのか分からずに、視線が宙を行ったり来たり。いつになく大人しい顔でみんなの案内をし始めました。
代わりに言ってくれてありがとう!本当にスカッとした1日となりました。

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