電車で優先席に居座る若者たちに初老の男性が言った一言

電車で優先席に居座る若者たちに初老の男性が言った一言

ある日、私が電車に乗っていると、その日はとても電車が混んでいて、ラッシュのような状況でした。たまたま優先席付近に立っていたのですが、近くには、優先席の前に小さなお子さんと手をつないだ女性がいました。恐らく2歳くらいのお子さんで、お母さんらしき女性は混んでいるので、片手は手すりに掴まり、片手でお子さんと手を繋いでいました。お子さんは小さいので、周りの大人に埋もれてしまうような様子で立っていました。偉いことにお子さんは文句も言わずにおとなしく立っていましたが、電車は、駅に着くたびにぎゅうぎゅうに混んできていて、近くにいた私は心配になっていました。恐らく周囲にいた大人はみんなそう思っていたと思います。

ですが、目の前の優先席に座っている若者たちは全く気にするそぶりがなく、自分たちの話で盛り上がっていました。さすがに目の前の子供に気が付いていないというわけではなかったでしょう。しかし、席を譲ることなく座っていました。失礼ですが、どう見ても健康そうに見えましたので、優先席に座り続けるような人たちには見えませんでした。混んでいましたし、私にもどうすこともできずに見守っていたそのとき、駅につき乗ってきた初老の男性が優先席付近に来ました。

そして、目の前に座っている若者たちに向かって、「失礼ですがどこか具合でも悪いのでしょうか。よかったら席を譲ってくれませんか。」と言いました。若者たちは気まずそうに席を立ちました。初老の方でしたので、ご自身が座りたかったのかなと見ておりましたが、その男性は隣にいた女性とお子さんにどうぞと席を譲ったのです。ご自身は次の駅で降りるからどうぞと。女性とお子さんはお礼を言ってほっとしたように座りました。

若者は自分たちが健康そのものだったので、具合が悪くて座っているのかと言われて気まずかったのでしょう。男性の丁寧な言い方で、若者たちがすごすごと席を立った姿が見ていてスカっとしました。

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