連休中に電車で痴漢がいたんだが捕まえ損ねてしまった。
電車内はそこそこ混んでて、俺の真横に痴漢、斜め前に被害者の女の子がいた。
その女の子がなんかやたらモゾモゾ動いてて気になったんだが、どうも尻を撫でられているようだった。
その当時、俺はその光景を見て初めてだったこともあり完全にパニクってた。
本当に撫でられてるのか? 冤罪じゃないのか? と本当に頭の中がグチャグチャなって、最終的にでた結論は「尻を撫でてる手の指をへし折って悲鳴をあげた奴が犯人だ」というわけのわからないものだった。
パッと手を伸ばして尻を撫でてる手の中指を掴んで思いっきり曲げようとしたんだが、曲げ切る寸前で抜け出された。
緊張で手汗ベッタベタだったし。
ただその抜ける際の動きで、被害者の子も状況が変わったのがわかったらしく顔だけこっちに振り向いた。
被害者と俺で挟み込み、痴漢は俺の方向いて「あ」だの「ちょ」だの言っては黙り込み、被害者は俺と痴漢の顔を交互に見て口をパクパクさせていて、俺はもうよくわからなくなって黙って痴漢を睨んでいた。
そしたら次の駅で痴漢は降りて行った。
女の子と俺は曖昧に笑いあって軽く会釈してまた前を向いた。
そのあとはとくになにもなかったのは少し残念なところw