まだうちの親父が若かった頃の話。
腕に覚えのあった親父はかなりのケンカ大好き。(元プロボクサー)
にも関わらず、よく見知らぬ人間のケンカを仲裁していたそうな。
その日も、駅でリーマン同士が二対二で言い争うのを見かけ、早速仲裁に入っていった。
親父「まあまあ、落ち着けや」
リーマン「なんだテメエはゴルァ!関係ないヤシは引っ込んでろ!」
親父「その口の聞き方はなんだ、ゴルァ!」
あっという間に親父を中心にしたケンカになり、元々ケンカをしていた四人のリーマンは意気投合。
いくら腕に覚えがあっても多勢に無勢。
見事親父は四人がかりでボコボコにされたそうな。
それからは無闇やたらに仲裁に入ることをやめたらしい。
まあ親父曰く、今は昔ほどケンカというケンカを街では殆ど見かけなくなったとも言ってはいるが、そもそも既にまあまあなご老体になってるから、見つけても仲裁はしないだろうけど・・・