あえて被害者と加害者の対立構図を作らないことで、加害者を一分の隙もなく完封

あえて被害者と加害者の対立構図を作らないことで、加害者を一分の隙もなく完封

俺の小学校からの友人Kは関東のそこそこいい国立大通ってるんだが、ひと月くらい前に、いつも親しくしてる仲間内(もちろんKも入ってる)の♀1人(仮にSとする。Kと同学年)っちゅうのにツイッターで盛大にディスられたらしい。

なんでもSの投稿した話題についてリプライで自身の見解を述べたら、最初やや不快そうなトーンで反論していたのが、Kがテーマの読み違いをしたのをきっかけに不快トーン値上昇、「読み違いしてるし全然理性的じゃなくて意味分かんないんだけど」と、同い年の知り合いにするにはかなりキツい&失礼(だと俺は思うんだが)な言い方でKにリプライしたあげく、その見解の元になった。

一個人の感覚(後述)を「(笑)」付きでディスり始めたのだとか。

読み違いは事実だったのでKがすぐに認めて謝り、やんわりと「でもそういう言い方怖いから、もうちょっとソフトにお願いできないかな」と付け加えたところ、「まあ君のその非理性的な理屈と読み違いに頭来ただけだから(笑)」と非常に上から目線で話をぶっちぎり、その後も特に悪びれる様子もなかったそうな。

この話聞いただけだと(Kには申し訳ないが)Kの脚色も入ってそうなので、実際にやり取りを見せてもらった。

Sの言い分の「非理性的」っていうのは事実で、確かにKの意見にはソースのない一個人の感覚的な部分が見受けられたのだが、テーマが恋愛だけに一個人の感覚を蔑ろにするのはどうなんだろうか、ということを俺はその場でKに言った気がする。

学問の世界とはあまり縁がないので正しいのかは分からんが、結局Sはこのことが原因で後にK及びSの友人たちからかなり強烈な灸を据えられることになるので、きっと俺の感覚も間違っていはいないのだろうと思う。

読み間違いに関しては正直俺がSから頼まれたとしても弁護のしようがない程のぶっ叩きぶり、「たかだかイージーミスでそこまで言うか?」ぐらいのレベルで聞かされた俺もドン引いた。

KはSとは普通の知り合いよりかは仲のいい関係だった(少なくともKはそう思っていたみたいだし、俺も話を聞く限りそう判断するのが妥当だろうと思う)から、まずこういうことが起きたことに非常に驚いたそうな。

驚いた後に、授業では鋭い意見やら質問やらをよくするのでSのことは尊敬していたらしいのだがかなり幻滅、それからふつふつと怒りが湧いてきたので、必死に怒りを抑えながら冷徹に案じたKの一計の顛末が以下のとおり。

ちょうどその事件の数日後に、その仲間内での飲み会があったらしく、KもSも当然参加。

ほどよくみんなに酒が回ってきたところで、Kの一計は始まった。

なんとその事件の顛末を、Sとのやり取りということは出さずにあたかも「最近あった嫌なことの1つ」であるかのようにペラペラと喋ってしまったのである。

一通り喋り終えたあと「どう思うよこれ?」と仲間内に話を振ると、反応は「ひどーい」「性格わりー」「ねーわ」などなど非難轟々、Kは適当な相槌を打ちつつチラチラとSの方を見ていたらしいんだが、自分の名前が出ていないだけに逆ギレするわけにも行かず、Sの顔は見る見る強張っていったらしい。

それが数分続いてついにいたたまれなくなったのか、「もう帰らなきゃ」とか何とか言ってSが退散(余談だがこのときSが幹事だったらしく、会計のとき若干困ったとかw)。

以降COされることはないものの、今に至るまで仲間内全員からハブられ気味らしい。

S自身あとで知ったことらしいが、このときその場にいた仲間内のほとんどが、これがSのしたことだと分かっていたのだとか。

詳しく聞いたらなんとその仲間内全員がKともSとも相互フォロワーで、2人のやり取りをほぼ全員が目にしていたらしい。(Kはそのやり取りの直後、仲間内がツイッターで何も発言していなかったことから、仲間内のほとんどがこのやりとりを見ていなかったと考えていた様子。それゆえのあの計画だった)

「ちょっとひどすぎるとは思ってたんだけど、その場でSちゃんに反応するのはちょっと気が引けて。Kくんが絶妙なボール投げてくれたから思いっきりホームラン打ってやった」なんて言ってた子もいるそう。

あえて被害者と加害者の対立構図を作らないことで、加害者を一分の隙もなく完封してしまったKの頭脳と手腕にあっぱれ。

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