「年に何回もない墓参りにも来ないで非常識な嫁をもらったもんだ」

「年に何回もない墓参りにも来ないで非常識な嫁をもらったもんだ」

孫子(私)を気持ち悪いほどベタベタに可愛がって、嫁(実母)をいびり倒してたトメ(祖母)。

食事の時にのけ者にしたりとか、近所の人に「階段で押された」とか「塩辛いものばかり食べさせる」とかそりゃもう作り話のオンパレードで、近所とか親戚にひどい鬼嫁扱いされてた。

小4ぐらいになって、親戚がたくさん集まってみんなでお墓参りに行った時の話。

母はひとりで家で20人分ぐらいの食事の準備をしていて(祖母が急に一人でやれと言った)お墓に来なかった。

で、お墓の掃除とかお供えとか一段落した時に祖母が

「年に何回もない墓参りにも来ないで非常識な嫁をもらったもんだ」

「食事だって何を出されるかわかったもんじゃない、何年経っても上達しない」

「孫子(私)だって嫁子より私が育てたようなもんだ」

ときた。

日頃からこういうのにうんざりしていた私は

「ちょっと待ってよおばあちゃん、私いっつも思っててんけどな、お母さんのこと悪く言うんやめてくれる?今日だって『お墓なんかよそ者のお前が来るもんじゃない、昼食の用意ひとりでやれ』って出かける用意してるお母さんにいきなり言いつけてたやんか。それにお母さんの料理おいしいやん。おばあちゃんだっていっつも残さず全部食べてるやろ?私、おばあちゃんが台所に立ってるよりお母さんの方がうれしいもん。それにな、私、おばあち?1んにお菓子とかおもちゃとか買ってもらったことしか覚えてへんし、まして育ててもらったなんか普通思わへんで?だいたいな、みんなの前で嘘つくのやめてほしいわ。お母さんかわいそう!」

って泣きそうになりながら言った。

祖母はなんか顔真っ赤にして私の名前呼んだけど、男連中で集まってタバコ吸ってる父親のところに走って逃げて無視した。

女連中が何かざわざわしてたけど、たぶんみんなに思春期でちょっとおかしいとか嘘なんかついてないとか言ってたと思う。どうでもいいけど。

まあでも家に帰って母親が作った料理をみんながやたらに褒めていたような記憶がある。

私は母が大好きだったから(優しいし、悪口とか言わないし、ニコニコしてるし)、そんな母をいじめる祖母は本当に大嫌いだった。

だから、トメに自分の子供を取られたりイヤなことされてても、あふれるほどの愛情をもって子供に接していればこういうこともあるんじゃないかな。

物心ついてないベベにはわかんないだろうけども。

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