先日父が亡くなり、遺産配分の話し合いをするために兄弟で集まりました。
土地や建物はすぐには等分できないので後回しにし、ひとまず父が残してくれた現金を分けようという話になったのですが、通帳を預かっていた兄がゴネ始め、自分が土地を相続することを認めなければ現金は分配しないと言い始めたのです。
それは困ると言っても聞き入れようとせず、現金が欲しいなら判子を押せと主張。
あまりの兄の強欲ぶりに戸惑い、私が言葉を詰まらせていると、突如、奥の部屋に居るはずの、大学生になる娘が登場。
「いい加減にしなよ。現金はまだ配分されていなくても権利は配分されてんだよ。アンタはそれを管理してるだけで、勝手に保留にする権利なんてないだろ!」
強欲兄が驚いたのはもちろんですが、私もびっくり。
娘の剣幕に、兄は言い返す言葉も見当たらなかった模様。
普段はおとなしくて愛想のいい娘だけに、その一言はまさに「鶴の一声」となりました。
後で「嫌なこと言わせてごめんね…」と娘に謝ると、小さな声で「いいけど、現金は入ったらお小遣いはずんでね」と。
娘よ、いつの間にそんなに世渡り上手な男前になったんだ…(‘A`)