「姉さん、やったわよ!!」

「姉さん、やったわよ!!」
地下鉄の車内でチンピラに絡まれました。

空席の目立つ車内でイスに腰掛け本を読んでおりますと、途中の駅から30歳前後の2人組が乗ってきました。

私と対面する形で腰掛けた2人組は、公共の場に相応しくない振る舞い(携帯電話で大声で話す・唾を吐く等)をやりたい放題。

関わり合いたくないので、席を移動しようかと考えましたが、へたに動いて目立つといけないので、ここは寝たフリをするのが最も得策と判断し、読みかけの本を閉じ狸寝入りをしておりました。

5分ほど首を垂らし目を閉じていましたが、タバコの煙のにおいがしてきましたので、顔を上げ薄目をあけて2人組を見ますと、運悪く1人と目が合ってしまいました。

本能が危険を察知し、素早く狸寝入りに戻るや否や、目があった男がいきなり持っていたスポーツ新聞を私に投げつけました。

私はびっくりして目を開け、チンピラの方を見ました。

しかし、この時の私の目つきは、チンピラの神経を逆なでするに充分すぎるほど充分な嫌悪・拒絶・排他の色を含んでいたのでしょう。

2人は私の前にがに股で歩み寄り、「ねーちゃん、なに人の顔ジロジロ見てんじゃボケェー。廻したろか?すましたツラしてガン付けてんじゃねーよ」とのたまいました。

傍若無人な振る舞いをするこのような輩に、意味無く頭を下げ謝罪することなど私の自尊心が許しませんが、この危機を脱するには、それもやむを得ぬ事。

無言で立ち上がり、精一杯の笑みを浮かべ軽く会釈し隣の車両へ移ろうとしました。

すると・・・

男A「で、でけー女!」

男B「いや、こいつ女じゃねーだろ。おまえカマか?」

この一言で、かつて脚の間に男性器が付いていた頃の“雄の血”が体中を駆けめぐり、もはや自分を制御できなくなった私は、気づくと男Aの髪の毛をつかみ、Aの顔面を地下鉄の床に叩き付けておりました。

その間、男Bは私の背後から蹴りを入れたり、私の髪の毛をつかんでAから引き離そうとしていましたが、Aに反撃の余力が無いと判断した私は、持っていたハンドバックでBの顔面を2,3度叩くと、ハイヒールのカカトでBの腰、背中を数十回蹴り続けました。

反撃する余力がBにも無いと察知した時、丁度駅に止まりドアが開いたので、目的地ではなかったのですが、警察沙汰を避けるため、ハンドバッグから落ちた化粧用品もそのままに足早にホームへ出、猛ダッシュで階段を駆け上がりました。

上記の顛末は、私には15分くらいに感じましたが、実際には2,3分の出来事だったのでしょう。

見た目か弱い女性の私がチンピラに絡まれているのを、車内に乗り合わせ傍観者に徹していた他の乗客達を責めるつもりは微塵もありません。

私が逆の立場ならやはり静観して立ち去ったでしょうから。

ただ一つ、今でも腹の虫が治まらないのは、大切なお客様から頂いたハンドバッグのヒモが切れ、留め金も壊れた事。ハイヒールのカカトが壊れた事。

ワンピースが破けたこと。体のあちこちに内出血の跡が残ったこと。手の甲に引っかき傷が付けられたこと・・・。

最後に私が尊敬するカルーセル姉さんに一言叫ばせて下さい。

「姉さん、やったわよ!!」

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