まだ俺が中学だった時の話。
俺の中学は生徒が登校する時間に通ってはいけない道がある(スクールゾーンとは違う)だが、いつもそこを平気な顔して通るベンツがあった。
乗ってるのはヤクザで、パンチパーマの熊みたいな大男。
俺は内心ビクビクしながら毎日登校していた。
そんなある日、近所のジィサンがそのベンツの大男に怒鳴り散らしていた。
生徒が轢かれそうになったらしい。
当然のようにヤクザもキレて、ジィサンに飛びかかろうとした。
危ない!と思った瞬間ヤクザが倒れた。
ジィサンの手には杖。
orz←こんな感じで呆然としているヤクザをよそに、再び説教を続けるジィサン。
それ以来ベンツが通学路を通る事は無かった。
後で聞いた話だが、そのジィサンは剣道の有段者で、若い頃は結構有名な人だったらしい。
今では亡くなってしまったらしいけど、俺は今でもあのジィサンを尊敬している。