酔っ払いのおっさん「先月競輪で勝った5,000円を募金しちまったから返してもらう」

酔っ払いのおっさん「先月競輪で勝った5,000円を募金しちまったから返してもらう」
以前コンビニでバイトしていた時、格好がDQN、時々酔っ払って乱入、100円程度の酒のつまみをよく万引きしているおっさんがいた。

店長は「あの程度ならほっとけ。面倒だから拘わるな。」と常々俺らには言ってたので仕方なく黙認。

内心ウザイなとは思っていた。

ある日の深夜、その万引きおっさんが酔っ払いながらレジ横の募金箱を公然と物色。

俺と他のバイト君は目が点。。。

一応「何してるんですか?」と質問すると、「先月競輪で勝った5,000円を募金しちまったから返してもらう。」との事。

もう1人のバイトが「・・・。(暫く沈黙)それは無理でしょう。店長がもう回収したし。。。」

「あぁん。じゃーレジから1万出せ!」とコンビニ強盗張りに恫喝。

バイト君が?顔していると、それが気に障ったらしく募金箱をバイト君に向けフルスローイング。

バイト君に直撃、あたりは小銭だらけ。

バイト君「うゎぁ。」とおびえまくりでバックルームへ退避。

店長に電話しに行った様子。

暫く立ちすくんでたおっさんはあろう事かもう一つのレジの募金箱も物色し始めた。

呆れ顔で「まだ探すの?」と言ったところ、またフルスローイングの気配。

さすがに頭来たので首を覚悟で、レジを飛び越えおっさんにドロップキック。

おっさんは募金箱抱えながらレジ前のガムの棚にダイブ。

ドリフばりに棚が落ちてガムと小銭まみれに。

最初はびっくりした様子だったが、気を取り直し「×〇▲■#$@!+。。。」と訳の分からんことをひたすら叫んでいるものの、酔っ払っている上に腰をしこたま打ったらしく、残念ながら起き上がれず反撃できず。

仕方ないのでベルトもって立ち上がらせ、駐車場にほっぽり出した。

数分後、店長が到着。

事の顛末を説明。数十分後、警察到着。動けないおっさん御用。

俺は防犯カメラを見ながら30分程度、事情徴収を受け、バイト君はガムと小銭の後片付け。

それからそのおっさんはもう来なくなった。すっきりした俺は結局首にならず。

コンビニの募金箱見るたびにそのことを思い出す。

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