出会ったのは東京だけど、実家が同郷の人と結婚したので正月やお盆は家族一緒に帰省する我が家。
田舎なので、近所中が知り合いみたいな感じ。
親戚もお互い気心が知れているので和気藹々としてるけど、やっぱり遠慮がないところがあるのが嫌だった。
ある年、まだ離乳してない我が子を連れて帰省した際に、授乳ショーを強要されそうになった。
しかも親戚15名が集まって会食している料理屋さんで。
座敷がたくさんある田舎の料理屋さんで、授乳のために空いている部屋を貸してくれるというから席を立ったのに、酔ったウトや年配の親戚連中から無理やり押さえつけられそうになった。
夫も当然怒ってウト達を〆てくれたが、周りが白けた感じに。
場の雰囲気が悪くなろうが、いくら義理の両親や親戚であってもやっぱり他人、授乳を見せるのは嫌だと抵抗していたら、たまたま向かいの座敷にいた女性が、聞こえるように言った。
女性「ほらね、ああやって公の場で授乳するように強制するのってみっともないでしょ?嫌がってるのに!あなたのおじいちゃんもあなた達が生まれたときに私にアレをさせようとしたのよ」
女性の子ども(高校生ぐらい・女の子)「えっほんとに?!やだーおじいちゃんサイテー!!!」
女性の子ども(中学生ぐらい・男の子)「うわっ最悪!ただのエロジジイじゃんか」
それを聞いてウト達我に返ったのか、授乳ショー中断。
私は子どもをつれて夫と席を立ち、別室へ行って授乳、その後は先に帰らせてもらった。
女性の一声、ありがたかったなぁ。
その後私実家に帰ってそのときの話をしたら母が、「あんたも中学生ぐらいのころ、同じことを言った。」
お母さんの上司が、「うちの嫁は孫に授乳するところを見てると心底嫌な顔をする。最近は隠して授乳して、見せてくれない、おかしい」
って言ったら、「なんで他人に授乳するところを見せなきゃいけないの?お嫁さんかわいそう!きっと気持ち悪いって思ってるよ。本当にかわいそう、そんなことしたらお嫁さんのおっぱいが出なくなっちゃうよ、赤ちゃん困るのに」
って。上司の顔色が変わって、お母さん笑っちゃった。
それ以来、下の子が生まれてからも授乳ショーを強要されることはなくなりました。 (後日、料理屋さんで鶴の一声を上げてくれた女性が、母の上司息子のお嫁さんだということが発覚したけど、強要授乳されているのが私というのは知らなかった模様)