回転寿司屋でバイトしてたときのこと。
テイクアウトの席にしかめっ面の爺が入ってきた。
爺はレーンの中で、注文取る役の同僚に「おい」と話しかけると、無愛想に一言「大トロ」とだけ言った。
店では注文を受けた順に発注する決まりになっていて、同僚はその時は親子連れの注文を受けていた。
当然親子連れの注文を先にコールする同僚、すると爺が急にキレた。
「貴様!俺の注文を無視するつもりか!」
私は握りのポジションにいたのだが、あまりの大音声に思わず振り返ると、回っているコンベアに手をかけそうな勢いで乗り出した糞爺の姿。
血管切れるんじゃないか?ってくらい真っ赤な形相だった。
同僚が「ご注文は順番に処理することになっておりますので、お手数ですが少々お待ち下さい」と、丁寧に返しても
「馬鹿にしてるのか、責任者を呼べ!」とご満悦。
見かねた私が店長にコールすると、奥から店長登場。
この店長、見た目はやくざだけど中身もやくざという豪の者。
ひるんだ糞爺は、荷物をまとめるとそそくさと出口へ移動。
捨て台詞に「こんな店すぐに潰れちまうわ!」
その瞬間、出口近くに座ってた温厚そうな若者が
「うるせぇよ、飯が不味くなるだろ糞爺!」と割り箸を投げつけた。
店中の客から睨まれて、すごすご帰って行く糞爺w
若者には店長から無料で、爺が注文した「大トロ」が振舞われてました。