妻が予定より2週間以上早く陣痛が始まってしまい、車を飛ばして病院に向かうも渋滞に巻き込まれ…

妻が予定より2週間以上早く陣痛が始まってしまい、車を飛ばして病院に向かうも渋滞に巻き込まれ…

今から15年ほど前、妻が予定より2週間以上早く陣痛が始まってしまい、慌てて車で病院に向かった。

病院まであと少しの所で交差点の信号に引っかかる。

ここが地元では主要幹線道路で交通量も多い。

病院へ行くにはここを右折せねばならなかった。

ここさえ過ぎれば後は大した障害もない。

隣で聞こえる妻の苦悶が、俺をより一層焦らせる。

幸い先頭だったのもあり、信号が変わるのを待ち切れずじりじりと車を進めていた。

すると対向車線にいたバイクが、いよいよ信号も変わろうかと言う時に前に飛び出した。

もしや俺が距離を詰めているのに気付き、行かせまいとスタートダッシュを切るつもりだろうか。

ここでバイクに先行されると、後続の車が続いて右折するタイミングを完全に失ってしまう。

僅か2,3分で矢印信号は出るだろうが、その数分が今の俺達にはどうしても必要だった。

しかしバイクは予想とは異なり、列の先頭に出ると2車線を跨ぐように止まり、後続の車たちに左手でサインを送っている。

そしてクラクションを2回鳴らし、右手で俺を指差した後、その腕を大きく右に振った。

「先に行け」と。

俺は助手席の窓を全開にしながら「ありがとう!ありがとう!!」と大声で叫んだ。

聞こえるかどうかわからないが、これが言わないでおれようか。

だがそのライダーに届いたのか、すれ違う時、彼は確かに俺にサムズアップを送ってくれた。

そのまま曲がり切り、バックミラーで確認すると、ライダーは後続の車に会釈らしき仕草をし、そのまま直進で走って行った。

無事病院に辿り着き、無事出産、母子ともに問題なし。元気な男の子でした。

あの時のXJRの方、有難うございました。

息子がバイクに乗ると言いだしたら、この話と共にXJRを贈ろうと、あの時決めました。

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