誘導員の制止を振り切って一台の車が右折進入禁止のところを右折してきた車とぶつかった。

誘導員の制止を振り切って一台の車が右折進入禁止のところを右折してきた車とぶつかった。

近所に大型のホームセンターが開店し、例に漏れず開店セールをやっていた。

駐車場に入る車で周辺道路は渋滞してしまった状況で、俺はバイクに乗って別件で、そのホームセンターのそばを通過していた。

対向一車線ずつの道路で、左側は駐車場入り待ちの車が列を成していたので俺はセンターライン寄りを走っていた。

駐車場入り口に差し掛かったその時、誘導員の制止を振り切って一台の車が右折進入で目の前に飛び出してきた。(ちなみにそこは右折進入禁止)

あぶねっ! とブレーキを掛けたが間に合わず、バイクのフロントタイヤに飛び出してきた車のバンパーが接触、転倒した。

入り口に何人かいた誘導のおいちゃんの一人が走って来て、バイクを道路端に寄せてくれ、俺も歩道まで連れて行ってくれた。

が、相手の車はさっさと逃げて駐車場に入ってしまった。

フロントフォークがあさっての方向を向き、自走不可になったバイクを見ながら、俺は修理代などを考えて呆然としていた。

千台を駐車できる駐車場の中に入ってしまい、もう駄目だと思っていたら、助けてくれたおいちゃんが、周りにいた誘導の人を集めて何事か話していた。

そして数分後。店内放送が耳に入った。

「ナンバーXX 3XX XX-XXでお越しのお客様。フロントバンパーについております傷につきまして問合せがございますます。至急お車にお戻り下さい」

慌ててすっ飛んできたおっさん。

誘導員と共に、巡回で来ていた私服警官に逮捕されました。

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