カツアゲされるために3年の不良ヤンキーグループに僕たち2年の真面目な生徒達が放課後の校舎裏に呼ばれた。
囲まれてるその時に、同じ2年の空手やってるゴツい奴が来て、「ヤンキー以外の奴、帰っていいぞ」と言って、ヤンキーのリーダーとタイマンを張った。
その様子を僕たちは帰ったふりして隅から覗き込んでいた。
同じ2年の空手の奴の突きや蹴りは空を切り、ヤンキーのリーダーにボコボコにされていた。
そいつはキックボクシングをやっていると聞くが、酒もタバコもやってるようなので、やられるだろうとは思ったが、やっぱりヤンキーは強い。
もう素直にお金を払おうと思った。
僕たちの代わりにボコボコにされた空手の奴は面識もほぼないのに助けに来てくれて非常に感謝している。
そのうちどこかでお礼をしたいなー・・・なんてボコボコにされてる最中に思っていたのだが、そこに空手顧問の先生(この方も学校内では相当見た目が厳つい)が偶然ボコボコになってる様子を発見し、仲裁に入った。
さすがに先生ともなると、ヤンキーは相手にならず、退散していったのだが、その後にボコボコにされた生徒を見て「わざと空手を使わないでボコボコにされたのか?ケンカに空手を使わなかったのはエライ」と言ったそばから生徒は正直に・・・
「いや本当にただ空を切っただけで、空手でタイマン張ろうと思っていた」
と抜かしていたから先生は怒るかと思いきや「じゃあこれからまた練習だな」と言って、部活が休みだったのにも関わらず、練習をしに行った。
なんかスポ根ドラマのようだ・・・なんて感心しちゃったw