周りの憧れの視線の中、平然とグラビアの世界に戻ってました。

周りの憧れの視線の中、平然とグラビアの世界に戻ってました。
電車内で、高そうなスーツを着こなしたリーマン三人が、気の弱そうなOL風を囲んでナンパしていた。

彼女はすごい嫌がってるのだけど、三人組はしつこくからむ。

そこに乗り込んできた肉体労働者風の男。

週刊現代のグラビアを見ていたが、騒ぎに気がつきキョトンっ?とした顔で、「おい小僧。そこのレディが嫌がってるじゃねえか。犬や猫じゃあるまいし、こんなとこで発情するなや」

三人組の一人「うっせえな!臭えオヤジは引っ込んでろや」

肉体労働風、長袖シャツをしばしクンクンと嗅いでから、「男の匂いのわからんガキに世の中はわからんぞ」

・・・

けっこうな渋い低音の声だったのと風貌のせいで、三人組はすごすごと退散しました。

その男は、周りの憧れの視線の中、平然とグラビアの世界に戻ってました。

おいらは爽快な気分になりましたよ。

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