バイク事故を通報! 警察官に敬礼してもらいスカッとした!

バイク事故を通報! 警察官に敬礼してもらいスカッとした!

事故というのは、本当に思いがけない時に起こります。その事故は、私の仕事帰りにちょうど、私がバスを降りようとしていた時に起きました。

事故が起きた時間は夕方7時半から8時頃でした。私がバスを降りようと立ち上がった時、私の前に小学校の高学年らしい少年が既に立っていました。バスは、バス停に滑り込み自動ドアが開きました。少年が降りようとした時、停留所とバスの間をバイクが走り抜けていったのです。それは一瞬の出来事で、私自身バスの乗降口を降りながら、その意味を理解できていませんでした。

少年が一瞬、私の視界から消えたような気がしていました。どうやら、男の子がバイクに轢かれたようでした。でも、周辺が暗いこともあり、運転手も気付かずバスは、すぐ発車してしまいました。

少年は倒れています。しかし、まだ私は事態の意味が明確に分かりきらず、頭がすぐに回転しません。事故が起きたと私の頭が声を発し、やっと私はそれを目撃したのは自分しかいなかったこと、そして私がその少年を助けるべきだという現実に気が付きました。

少年は倒れています。そして、バイクは視界から去っていこうとしていました。 私は声をあげて、そのバイクを止めなければと頭では思いました。しかし、全く声が出ないのです。あっという間に、バイクはすぐ側の路地に曲がり消えてしまいました。そんな一瞬が過ぎ去った後、倒れていた少年はゆっくりと立ち上がり、ヨロヨロと歩き出しました。出血もなく、外傷はないようでした。しかし、足を引きづっているようでした。無論、男の子はどんな傷を負ったのか、外面だけでは分かりません。第一現場を検証しなければ、事故にあったこと自体証明が出来ません。そんなことを私は瞬時に考えました。

私は歩き出した少年を引き止めました。彼は恐怖と混乱で肩を震わせ泣いていました。私は「警察の人に来てもらうから。」と少年に言い「お家の人にも迎えにきてもらうから安心してね。」と自宅の電話番号も少年に尋ね、バス停近くの公衆電話から警察と少年の自宅に電話を入れました。この時点で、少年は口をきけていました。

すぐ警察官とお母さんが駆けつけ、お母さんからお礼を言われ警察官からは、事情を確認されました。私は知っていた情報はすべて伝え、それ以上は帰宅を急いでいたため切り上げました。警察官は「この事故は犯人が捕まらなくても、あなたの通報によって、少年には国家賠償が適応されます。」と私に敬礼をして感謝の意を私に伝えました。私は名前も名乗らず、その場を離れましたので後の経緯は分かりません。ただ、警察官には、乗ったバスの名前と時刻、そして停留所とバスの停車した位置が少し広めに開いていたことを伝えました。警察官の敬礼とお母さんの感謝の言葉に見送られ、少年に何かあっても国家が賠償してくれるということを確認し、少しはいいことをしたのだと思い、心がスカッとしました。

電話代も私が負担をしたし、ちょうど小銭の持ちあわせがなかったので、目の前のお茶屋さんで必要もないお茶を購入して余分な出費もしましたが、あの時順番がちがっていたら、バイクに引っ掛けられたのは私だったのかもしれないと思うと、少年の身の上は私の姿に重なりました。私は結構、一番にバスを降りる癖があるので、本当に私が事故に会っていた可能性は高かったのです。たまたま、その少年が先頭に降りて、その事故に巻き込まれたのでした。

今からよくよく考えると、バス停とバスの間はかなりのスペースがあったから、バイクも進入してきたのでしょう。バス側にも大きな責任があったかもしれません。当然、バイクの男性は少年を引っ掛けたことは知っているはずですから、逃げてはならなかったでしょう。それにしても、バス側もきちっとバイクが進入しないように、バス停ギリギリに停車しないと危険なことに気付きました。その後、私はバスから降りる時は、そうした事故までも想定し慎重に降りるようになりました。少年に良いことがくた点では気持ちはスカッとはしましたが、考えさせられた事件でした。

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