昔住んでいたマンションのエレベーターが、閉まりかけたドアに何かが挟まって(当たって)も、開かずにそのまま閉めようとし続けるという危険な仕様だった。
故障だったのかもしれんが。
ある日俺が帰宅して一階から乗りこんだら、ドアがスライドした瞬間に若い男が滑り込んできて、その後を幼稚園の年少くらいの子供が追ってきた。
明らかに親子だったと思うが、男は後ろを身もせず、ドアにも子供にも一切注意を払っていなかった。
えっ、と思った瞬間に、男が入ってきた時点ですでにスライドしてたドアが後からきた子供を思いっきり挟もうとするのがドラマのよーにスローで見えて、
心臓がズキーン!!としたと思ったら、いきなり子供の後ろからデカい坊主頭がヌッと突き出されて、ゴツッと音を立ててドアに挟まれた。子供は無事。
俺が慌てて開ボタンを押したら、それはペリカンの宅配の兄ちゃんで、両脇に小包かかえて「うお~いて~うお~」とか言いながら乗り込んできた。
ドアに当たった反動でぶつけたらしく、耳が真っ赤になってた。
大事な荷物で両手がふさがってて、とっさに頭突っ込んで子供を守った兄ちゃん、すんげーうるさかったけどすんげーかっこよかった。
記事元 https://life7.5ch.net/test/read.cgi/kankon/1151077686/