小学校のころ、近くの学童保育でよく遊んでいたときの話。
当時自分は5年生で、俺より上級生の学童常連はいなかった。
被害者は自分とは関わったことない下級生の奴(虐められそうな出で立ちではある)だったが、そいつも常連ではあった。
そして、俺が見たことない背の小さいデブの坊主に傍から見るとイジメに遭っているように見えた。
小さい頃によく見かけたビニール製の剣。
余程の事故が無い限りは大怪我はしないと思ってみてはいたが、明らかに嫌がってるような感じを出しつつ、ポケーっと見ていた俺に助けを求めているような合図をしていたように見えたから、サッと入って真剣白刃取りのように止めた。
その体勢のまま何も言わずに剣を払いのけた。
そのまま抵抗することもなく、つまんなそうな顔で去って行った。
後日、下級生には感謝されたけど、自分でも理由がわからず、目が合っただけで、そのまま剣を持ってこっちにやってきたらしい。
完全な通り魔的イジメだったようだが、結局そのまま相手がどこの学校の誰なのかは特定できずに、既に20年も経過してしまったのだが、自分より2つ下だった下級生の子とは中学校に進んでもしばらく一緒に野球の仲間に入れたりして遊んだ。
ただ実家以外の連絡先は知らなかったため、今は何をしているかはわからない。