自分が在籍していた中学校の制服は男子が学生服、女子はセーラー服+スカートだった。
でも、中1の時にクラスで1人だけセーラー服+ズボンと言う格好の変わった女の子が居た。
小学校が違うので、あくまで聞いた話だが、足に火傷の跡があって、幼稚園の時からズボン着用だったそうだ。
中学生だし、しかも女子、1人だけ違う格好をしていれば、当然目立つし、いろいろ噂の的になる。
男子はさほど気にしないけど、女子の中にはあからさまに影口を言う子がいた。
そんな中、ホントに火傷が有るのか?ズボンを下ろして見てみよう!なんて話が出てきて、なんか可哀相だなと思って
「スボン子は実はシャアなんだよ」
「シャアと同じく火傷というのは嘘で綺麗な足がある」
「でもその足を見たモノは死が訪れるんだよ」
と言うような事を冗談めかして言って、ズボン下ろしの話は立ち消えにさせた。
すっかりこの話の事は忘れたいたが、卒業式のあとズボン子と母親がやって来て「〇〇君、ありがとう。あの時〇〇君が止めてくれなかったら私この足をみんなに見られるところだった」
「それに私の足を綺麗と言ってくれたのは〇〇君だけよ」
その母親からも 「ありがとうね、この子、足のことでずいぶん悩んでいたけど、〇〇君に勇気づけられた。って喜んでたの」とお礼を言われた。
後々考えたら、ズボン下ろしこそ回避できたし、お礼も言われたくらいだからいいんだろうけど、わりと失礼なこと言ってるなとも思ったから、他に何か言い方無かったかな・・・なんて未だに考えることもある。