運ちゃんがズボンに手をかけた途端、あわてて女の車は発進した。

運ちゃんがズボンに手をかけた途端、あわてて女の車は発進した。

夜の9時ごろ、一方通行の細い道路を走っていたら前を走っていたトラックが止まり、クラクションを「ブー ブー」と二度程鳴らした。

どうも前に乗用車が停車していて、脇をすり抜けられない模様。

10秒ほど待ったが動く気配がなくチョッと怒りのクラクションが「ブーーーーッ」と長く鳴り響いたが乗用車はまったく動ない。

人が乗ってないのかなと思っていたらトラックの運ちゃんが降りていき乗用車のほうへ歩いていった。

すると夜にもかかわらず突然運ちゃんの怒鳴り声が聞こえてきた。

「ゴルァ! 乗ってるんだったら携帯なんか切ってサッサと道開けろヤ!ハザードもつけずに止めやがって、自分が迷惑かけてるとは思わねーのか!オイ、これだけ言ってもまだ動かさねーか このバカ女 とっとと電話切りやがれ!!」

運ちゃんがものすごい剣幕で怒鳴り続けていたので俺も降りて車の側へ行った。

運転席には若い女性が乗っていて窓を閉めたまま、まだ電話をしていた。

そうこうしているうちに俺の車の後ろに2台がやってきて計4台が待ちぼうけ状態。

やっと電話が終わったらしく窓が少し開いたので謝るのかと思ったら開口一番

「もう少しでカレシが来るからチョッとだけ待っててくれませんか」

とトンでもない返事が返ってきたので、運ちゃんはますます切れて

「なんでお前の男を俺らが待たなきゃいけねーんだよ!それとも待ってるとなんかいいことでもあるのか! そうなのか?」とかってに納得し(俺や後ろの車に向って)「おう、もうチョッと待ってるとキモチイイこと出きそうだけどみんなどうする?俺は我慢できないんで先に今やっちゃうけど、じゃあ次は兄ちゃんな ハイ決定」

と言いながら運ちゃんがズボンに手をかけた途端、あわてて女の車は発進した。

去ってゆく車を見ながら運ちゃんは「なぁに立小便でもしようかと思ったんだがな ガハハ」

と笑いながら俺達に言いトラックに乗り込み去っていった。

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