後ろに並んでいた数人の運転手がタクシーから降り、一番前の運転手に怒鳴り散らし始めた。

数年前の話になるのですが、ある日タクシーに乗った。

その運転手の態度がかなり悪く、行き先を聞く前にメーターをつけたり、行き先を聞いたとたん不機嫌になったり(短距離だったからだと思う)。

一番腹が立ったのは途中で運転手の携帯が鳴り、出たと思えば電話に集中したいのかアクセルを踏まなくなったこと。

あまりにもの態度に「もうここでいいです!」と言い、そこからは歩いて帰った。

今なら会社に通報と思いつくが、当初若かったため知恵が足らずもうここの会社のタクシーには乗らないと誓っただけだった。

数週間後、急いでいたのにバスに乗り遅れてしまいタクシーを使うことにした。

乗り場に行くと、先頭に並んでいたタクシーがびっくりしたがたまたまあの態度の悪い運転手のタクシーだった。

かなり悩んだけど、急いでいたのと回りに乗りそうな人もいなかったため、渋々そのタクシーの窓をコンコンと叩いた。

その瞬間、運転手にジロっと見られ、ドアではなく窓が開き「後ろのんに乗ってくれるか!?」とややキレ気味に言われた。

私のことを覚えていたのか、若い女だったから短距離しか見込めないと踏んだのか乗車拒否。

ムカムカしながら後ろのタクシーの窓をコンコン。

するとまた窓が開き「お客さん、前のやつからのってもらわないと困るよ」と言われた。

何かがプチンときて、「前の運転手が後ろのタクシーに乗れって言ったんですよ!」と半泣きで怒鳴ってしまった。

すると、「本当ですか?」と言われタクシーから降りた後ろの運転手はそのまた後ろの運転手、そのまたまた後ろの運転手と声をかけていった。

すると後ろに並んでいた数人の運転手がタクシーから降り、一番前の運転手に怒鳴り散らし始めた。

近くで見ていた私に通りかかったお兄さんが「なにがあったんだ?」と声をかけてきた。

説明をすると、その運転手のもとに歩み寄り

「客を選ぶなんて随分な立場ですね。あとであなたのことは会社に苦情電話としていれさせてもらいますから」と言ってくれた。

散々怒鳴られたうえにこの追い討ちですっかり弱気になった運転手はわたしに「どうぞお乗りください」と言ったがもちろん拒否。

後ろの運転手が「もうお前どけ!お客さんどうぞ」と言いわたしを乗せてくれた。

助け船をだしてくれたお兄さんにも「わたしが自分で苦情を入れときます。ありがとうございました」と言い別れた。

その後、もちろん以前のことも一緒にタクシー会社にクレーム言わせて頂きました。(特定できるようにナンバーと名前はメモってた)

あのときのお兄さんと運転手さんありがとう

元記事 胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(40)

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