座りたいという我が儘な子供に母は「そうねぇ 荷物をって歩いてきたからクタクタねぇ・・でも席が空いてないけれど誰か代わってくれるでしょう・・・」

休日の夕方の電車内でのこと 

座席には空きが無く私を含め4、5人が立っていた車内へ

おもちゃ屋の袋を提げ10歳ぐらいの男の子を連れた母親が乗り込んできた。

 子 「ママァ~ 疲れたぁ~ 座りたいよぉ~」

 母 「そうねぇ 荷物をって歩いてきたからクタクタねぇ・・でも席が空いてないけれど誰か代わってくれるでしょう・・・」

と強気な発言をしながら周りを見渡したが、あまりの言い草のためか

すぐに席を譲ってくれる人は現れなかった。 

すると「づかれたぁ~ 座りたいぃ~」と子供が我侭の連発を始めた。

見かねたOLさんらしき人が「どうぞ ここに座りなさい」と子供に席を譲ってあげたのだが

子供はOLさんにお礼もせずすぐさま座りDSを出して元気に遊び始め、母親はOLさんに軽く頭を下げたのみで子供に「ほ~らね」と言った。

あきれながらその親子を見ていたら次の駅で、やはり同じおもちゃ屋の袋を提げた

明らかに最初の子よりも年下と思われる6、7歳の男の子と父親が乗ってきた。

父親は周りを見てから子供に向かって

 父 「電車に乗ったらお家はもう少し、ちょっと疲れてるけど座れなくてもがんばろう」

 子 「うん 今日はオモチャ買ってもらって、うれしくていっぱい元気があるから大丈夫!」

こりゃまたさっきのと対照的な親子だなと見ていたら、その子の前に座っていたおばさんが

「坊や よかったらここに座りなさい?」と言ってくれたのだが

 子 「ありがとう でも子供は運賃を半分しか払ってないから座れないときはガマンするんだよ」

 父 「お気遣いありがとうございます。でもすぐ降りますし、うちの子は大丈夫ですから」

と笑顔でおばさんに答えた。

おばさんは「坊やは 偉いわねぇ」と言いながら先に乗ってきた親子と見比べていた。

初めから事の成り行きを知っている乗客たちもクスクス笑いながら先程の親子を見ていた。

あいかわらずDSに夢中な子供と、真っ赤な顔をしてうつむいている母親を

結局DS母子は次の駅で降りたのだが、父子は2駅後に私が降りるときも乗っていた父子二人で座りながら。

元記事 胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(42)

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