アル中の禿親父で無能なくせに口だけは達者という絵に描いたような嫌な奴で、皆が働いている中、自分は煙草吸いながら(再)

945: おさかなくわえた名無しさん 2006/03/05(日) 20:18:36 ID:6vZF0Jo9 BE:150530966-
3年前の年末に俺が遭遇した後味の悪い事件について書きます。

大学が休みになり、地元に帰省した俺は、親の勧めもあって、親の知人が経営する水産会社で10日間程バイトをする事になりました。
その会社は魚の養殖や加工を主に行っており、年末は養殖の鰤や鯛などの出荷量が増大する為、人手が足りないからです。
仕事は半端じゃなくキツイですが、その分時給は良いので、頑張って働いていました。
一緒に働いている人も、『口は悪いけど本当は良い人』が多く、結構楽しい職場でした。

ただ…1人だけ、どうしても好きになれないオッサンがいました。それは社長の従弟。

このオッサン、アル中の禿親父で無能なくせに口だけは達者という絵に描いたような嫌な奴で、皆が働いている中、自分は煙草吸いながら重箱の隅つつく様な嫌味を言ってくる…最低な奴でした。
当然、誰からも嫌われていましたが、『社長の従弟』という事で誰も強くは言えないでいました。
社長自身もこのオッサンを持て余していましたが、なにやら事情があるらしく、追い出す事も出来ないでいるようでした。

そうこうしている内に大晦日になり、私のバイトも最終日となりました。
仕事が終わり、帰ろうとすると―

『今から飲みに行くが付き合うか?』

とのお誘い。せっかくのお誘いなので付き合うことにした私は、そのまま近所の居酒屋へ

正月はゆっくり休めるという事もあり、盛り上がるかと思われた宴会ですが、あまり盛り上がりません。
何故なら、何処で嗅ぎ付けたのか、あのオッサンが途中参加したからです
周囲の盛り下がった雰囲気に気づく事なく、1人酒を飲み、ご機嫌なオッサン。
やがて、完全に酔っ払ったオッサンはある人に狙いをつけ、グチグチと嫌味を言い出しました。


946: おさかなくわえた名無しさん 2006/03/05(日) 20:18:55 ID:6vZF0Jo9 BE:234159078-
 その人、仮にMさんとしますが、Mさんは私より4歳年上の25歳(当時)。
会社では、経理担当として働いていました。
学生時代に原因不明の難聴になり、左耳の聴力が殆どないという話でしたが、普段の仕草からはそんな事全然感じませんでした。
真面目で温厚な人柄で、社長からも信頼されているようでしたが、何故かオッサンはMさんを目の仇にしており、事あるごとに嫌味を言っていたようです。

オッサンはMさんに―
「お前みたいなつんぼが働きに出る事自体間違っている。施設にでも入っていればいいんだ」
等とMさんに罵詈雑言の嵐。聞いているこっちも気分が悪くなり、俺も含めて何人かがそれとなく注意しますが―
「お前ら平社員が俺に意見するか!」
「バイトの癖に、分際というものを弁えろ!」
と、聞く耳持たずのオッサン。
そんな中Mさんは、オッサンから見えないように『大丈夫ですよ』と私達を制し、静かにオッサンの罵詈雑言を聞いていました。

そんなMさんの落ち着き振りが気に喰わないのか、オッサンは更なる暴挙に走ります。
「黙ってないでなんか言ってみんか! このつんぼ!!」
そう言うなり、手にしていたコップをMさんに投げつけるオッサン。
コップは当たりませんでしたが、中のビールはMさんに直撃し、Mさんの顔面はビールまみれに…それでもMさんが黙っていると―
「つんぼは言葉を話せんか、悔しかったらなんか言ってみんか!」
今度はビール瓶を持ち、Mさんの頭上からビールをかけるオッサン。

さすがにこれ以上は黙ってられんと、俺達もオッサンを止めようと立ち上がりますが―
「表、出ましょうか」
それよりも早く、Mさんが立ち上がり店の外に出ました。
「お、俺とやる気か。つんぼがいい度胸だ」
続いておっさんも店の外へ…。

947: おさかなくわえた名無しさん 2006/03/05(日) 20:19:16 ID:6vZF0Jo9 BE:50177243-
ここからは一方的な展開でした。
金的、回し蹴り、マウントポジションからの顔面パンチ連打。
瞬く間にオッサンはMさんにボコボコにされ、俺達が止めに入った時には文字通り半殺しになっていました。
Mさんとオッサンの身長差は30cm強、体重差も30kgはあったので、こうなるのは当然だったのかもしれません。

その後、オッサンは救急車で搬送されていき、俺達は通報を受けてやってきた警察に事情聴取されました。
楽しい筈の宴会はぶち壊しになり、俺達は警察の事情聴取中に新年を迎えました。

数日後、社長が俺の実家を訪ねてきました。
何の用だと思っていると、大晦日の事の口止めでした。
社長は「あとは君が黙っていてくれればいいんだ。頼む!」
と、バイト代+3万円の入った封筒を渡し、帰って行きました。

あれからその会社に行っていませんが、Mさんはあれからすぐ会社を辞め、今何処にいるのかわからないそうです。
一方のオッサンはMさんに半殺しにされて以来、すっかり大人しくなったそうです。
睾丸1個と鼻を潰され、40代で総入れ歯にされたのだから、無理もないでしょう…

948: おさかなくわえた名無しさん 2006/03/05(日) 20:26:45 ID:mcCscHTO
社長が糞のために口止め頼む理由はないだろうから、Mさんのためだったんだろう。
だとすれば、きっとMさんは社長の紹介で別の会社に行ったんだね。
万が一の報復と風評被害を恐れて、口止めしたに違いない。

950: おさかなくわえた名無しさん 2006/03/05(日) 20:58:13 ID:qss+1bR8
>>948
自分もそう思いたいな。

しかしDQNてのはそこまでやられないと
人の痛みや常識がわからないもんなんだねぇ・・・・

953: おさかなくわえた名無しさん 2006/03/05(日) 21:22:48 ID:jNWf1wZ3
後味悪いどころかスカッとした。

954: おさかなくわえた名無しさん 2006/03/05(日) 22:14:30 ID:D9vTxVEL
Mさんに同情するけど胸はスカッとした。

955: おさかなくわえた名無しさん 2006/03/05(日) 22:23:34 ID:vIB6W/5V
うちの父親そっくりな社長の従弟がボコされたから、かなりスカッとした。
あとは、Mさんが幸せになってたらいいな。

957: おさかなくわえた名無しさん 2006/03/06(月) 07:01:19 ID:dqZrmPBw
俺、宮田っていうんだけど
Mさんて、ひょっとして俺のことかも

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