胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(114)
五年前のことです。
私は当時小学生で、校区が北と南にとても長かったので家まで3kmの道のりを歩いて通っていました。
自転車は全面的に禁止されていました。
その日は委員会の集まりで放課後まで学校に残り、校門を出たのが五時。門限は六時だったので問題はないのですが、すでに暗くなりかけていました。
田舎なので人気も少なく、田んぼばかり。
早く帰ろうと神社のそばを通った時、茂みから何かが飛び出してきました。
人でした。汚れた白のランニングシャツに作業用のズボンをはいたおじさんでした。
おじさんはこちらをじっと見て、ズボンに手をかけるとジッパーをおろし、私に見せるようにズボンを下げました。
正直当時はそれが何を意味するか分かっていなかったので、大した恐怖もなく変なおっさんだなあとしか思いませんでした。
しかしそれがいけなかったのでしょうか、おじさんは確実に私をターゲットとしたようで、近付いてきます。
ここにきて気持ち悪いと思い始めました。
大きなドーベルマンでした。
当時その神社の隣に住んでいたおじいさんは病気で入院。
飼っていたドーベルマンはそのままにされていたらしく鎖を切って逃げてきたらしいのです。
ドーベルマンに襲い掛かられたおじさんはそのまま退散。ズボンも上げずに逃げていき、私と犬が取り残されました。
急に怖くなって私は犬の首輪に残った鎖をつかみそのまま家へ。ガードがほしかったのだと思います。
犬も従順についてきて、母には腰を抜かされてました。
その後、不審者はつかまりました。小学校のそばの工場に努めていた人です。
またおじいさんは退院できましたが、犬を飼えるような状態ではなく何かの縁だからと私の家が引き取りました。
たまにおじいさんに会いに行きます。
あのとき助けてくれ、家までついてきてくれたドーベルマンのロベルトは今でも私のヒーローです。
大切にしてあげて~
コメント
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>>9
ちょーw
44とかぶっぱなしそうだな