胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(123)
そのバイト先は受付と講師に部署が分かれていて、当時19歳の私は受付の方の仕事を担当していた。
ただ、あるとき受付部署に入ってきた4歳上の後輩が「私さんって19歳なんですかあ!?見えなーい!!!」と大袈裟にびっくりしていて、多少は傷付いたもののまあ老けて見られるのは事実だし…とスルーしていた。
でもその後も、他の先輩やお客さんがいる前で「あたしは今23なんですけどぉ、私さんは何歳でしたっけぇ??」とわざとらしく聞いてくるようになって、わたしは外見年齢も精神年齢もこいつより大人なんだしスルーしよう!と努めていた。
そんなある日、受付部署と講師部署のアルバイトを集めた飲み会があった。
テーブルは2つに分かれていて、わたしが座っていた席は件の後輩とは別のテーブル、そしてイケメンの講師Sさんがいるテーブル。
飲みつつ食べつつ皆でわいわい話していたら、後輩がおもむろにSさんの隣に席を移動してきた。
続きます。
続きです。
「席替えしちゃいましたぁ~」と媚び媚びした声で言いつつ
「そういえばぁ、私さんって何歳でしたっけぇ??わたしは23ですけどぉ」といつもの質問をしてくる後輩。
席移動してまで言うことか!?とさすがにイラッとしたので
「19ですよー。前に何度も言いましたよね?」とにこやかに返したら
黙ってグラスを傾けていたSさんが
「やっぱり10代と20代だと肌が違うからすぐ分かるよな!」と笑顔で一言。
その言葉にあからさまにムッとした後輩は
「なんなんですかぁ!?ひどい!もう戻っちゃいますから!」と
元の席にすごすごと戻っていった。
ストレスでぼろぼろのわたしの肌よりも後輩の肌の方が
明らかにキレイだったのにわざわざその台詞を言ってくれたことと
後輩が元の席に戻った後には同じテーブルにいた20代女子に
「さっきのは本心じゃないから。気を悪くしてたらゴメンな?」と
ちゃんとフォローを入れてくれたSさんは見た目だけじゃなく中身もイケメンだった。
たとえブサでもイケメンに見える行い!すばらしい!
SさんGJ!
俺男だけど惚れたわ