胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(46)
大雨の日にニャーニャー声が聞こえた。
最初は猫の喧嘩かなんかだろうと思っていたんだが、
2時間経ってもその声がやまない。しかも段々かすれてきている感じ。
で、うちのアパートのすぐ横が用水路みたいな川なんだが
もしやと思ってベランダから身を乗り出してみたら案の定
ぬこが壁から出ている用水路のパイプの上でにっちもさっちも行かなくなっていた。
下りたら川だし、斜面は急で上れないらしい。
アパートの他の住民も気になっていたらしく、左右の部屋の人も下の階の人もベランダに出ていた。
でもこのままじゃどうしようもないし、何よりぬこが可哀想すぎる。
川へのフェンスをよじ登り、川へ下りてぬこを救出することにした。
ただこちとら、一応女性。
川へ下りちゃったら帰ってこれなくなるくらいの高さがある。
ただのぬこだからって助けようと誰も思わないのかなーと思いつつ
つかんで放り投げるくらいなら出来るだろうと、意を決して川にダイブした。
ぬこ、ブルブル震えちゃって、見た目は雨で貧相な事になってるし
水が怖かっただろうに頑張ったねーと抱えて「誰か引き上げてくださーい」と言ったら
やっと他の住人が人間綱?みたいにして引き上げてくれた。
ちょうどその騒動のさなか、飼い主が川の反対側から声かけてくれて(探してたらしい)
無事帰すことができた。
今年になって初めて、ちょっといいことができたかなと思っている。
みんなも、困ってるぬこを見たら助けてあげてね。
ぬこ好きより。
えらいっ!よくやった!
安らかに眠れるよ。