胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(39)
これは俺がまだ中学生だった頃のお話。
近所にいや~なおばさんがいて、うちになんだかんだ売りつけにやってきていた。今思えば
マルチ商法に手を出していたんだろうね。うちはもちろん何も買わずにご近所の手前お茶を
濁してお帰りいただいていた。ご近所でも悪評がたち、皆に煙たがられていたようだ。
当然うちの家族全員良く思っていなかったが、俺自身は実はそのおばさんの顔すら知らなか
ったのだ(部活のために出くわす事が無かった)
ある土曜日の夕方前、珍しく部活が早く終わって(まだ土曜日も授業してた時代)家に帰っ
てみるとそのおばさんと思しき人とうちのお袋が玄関でカタログ見ながら話し込んでいた。
そのカタログは排水溝につけるミキサーみたいなもので生ゴミを排水と一緒に流してしまう
というもの(名前は知らん)
で・・・
俺 「なに、お袋、そんなの買うの?」
オバ「なかなかいいものなのよ、ゴミを減らせるし、臭くもなくなるし」
俺 「へー、排水溝に生ゴミ流すんですか、その生ゴミは最後どうなるんですか?」
オバ「水素とか酸素とか、原子に分解されるのよw」
ここでお袋の顔を確認。いかにも困った顔してて、これが例のおばさんと認識。撃退モードへ。
続く
俺 「へー、原子に分解されるんですか。その過程は?」
オバ「微生物とか、細菌だとかが分解してくれるのよ~wすごいでしょ??」
俺 「その分解途中の細菌だか微生物だかが生ゴミにくっついていくんですよね。それで
分解していくと・・・その途中産物って確かヘドロっていうんじゃないですか?」
オバ「・・・・・」
俺 「自分のうちの排水管の中がヘドロだらけですか。それはすごい臭いじゃないんですか?」
おばさん、何もいえずうつむいている。ここぞとばかりに追い込む。
俺 「多少のヘドロならまだしも、毎日毎日ゴミ流してヘドロたまっていったら臭い上にそのう
ちつまっちゃいますよね。そのつまった排水管は誰が掃除するんですか?それにこの辺はまだ下
水管も整備されていないんですよね。それ様の設備がある地域ならまだしも、普通の家庭で、し
かも下水すらないところにそんなのつけて、何か意味があるんですか?というよりもつけても大
丈夫なんですか?」
オバ「でも、業者の人が・・・・・大丈夫だって・・・」
俺 「そりゃあ、業者の人は売りたいがためにいろんな事いうんでしょうね。でも、「市」
はなんていってるんですか?排水に関係するんだから、市の水道局に問い合わせしてみたんで
すよね?」
オバ「いえ・・・していない・・・・」おばさんうつむいて顔真っ赤。
そしてとどめへ。
続く
れない物を他人に売るんですか?それって、場合によっては詐欺になるんじゃないですかね~?」
この「詐欺」の言葉がかなりこたえたらしく、おばさんパンフまとめて挨拶もそこそこに退散。
お袋に「あんただけは敵に回したくないね」といわれちまったよ・・・
なんでも中学生の癖にえらく沈着冷静に、しかも相手の目をはずさずに話してたらしい。
おばさんが下向いてもじ~っと見つめながら話してたからはたから見て凄みがあったと・・・
で、結局それからそのおばさんは近所ではほとんど売りまわらなくなったんだそうだ。
俺よりも、おばさんにいつも困ってたお袋&ご近所さんがす~っとしたらしいw
後日、市から回ってくる広報に「排水溝につける機械」は市では対応することができず、
排水施設が故障するから絶対につけないでくれという案内が掲載されていた。
お目汚し 失礼いたしました
GJ
コメント
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せめて大学生設定なら・・・