胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(34)
もう中学の頃だが、意味もなくある一人を無視したり嫌がらせをすることが流行ったときがあった。
俺は昔から正義感が強いと言うか、曲がったことが非常に嫌いだったので、
なるべくそのような流れには加わらないようにしていたのだが、
それが原因で逆に嫌がらせを受けたことがあった。まあある程度は無視していたのだが。
朝から学校に来たところ下駄箱の上履きがぐしょ濡れになっていたことがあって、
その時怒りが爆発して、相手の主犯格は大体見当がついていたので、
そいつのとこに向かって行って一触即発の状態になった。
すると取り巻きにも囲まれてしまって、しゃあないぼこられても意地見せたるかと思って
こっちから殴りかかろうとしたところ、
それまでほとんど話したこともなかったとある男がいきなり間に入って来て、
「こいつをやるなら俺もお前らの相手になるぞ」
と助けに入ってきた。
そいつはほんとに入学してからも一言二言くらいしか話をしたことないやつだったが、
サッカー部に入っていてガタイもでかく、そいつが出てきたら取り巻きの連中もぶつぶつ言いながら
散っていった。
その日どうしてもありがとうと言いたくて、そいつを誘って帰ったのだが、
そいつが言うには、
「俺はおまえとはあんまり話したこともないけど、何故かいい奴だと思っている。
俺はおまえにあえてよかったと思ってるんだよ」
とのこと。
まあ慰めで言ってくれたのかもしれないが、この時ほど心から「ありがとう」と
言えたことはなかった。
まあ臭いドラマみたいな話で、今ではそいつとは交流も全くないけど、
大人になった今でも忘れられない。
なにその異常なかっこよさ。
これこれ、こういう爽やかな武勇伝を聞きたいんだよ。
スーッとするというか清清しい。(・∀・)イイ!
コメント
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回想録はいいが 肝心のその後の交流が一切書いてないのは何故だ?