長男である私は、翌々日の告別式の挨拶文を実家で書いていました。
夜の11時過ぎ、表で人の騒ぐ声が聞こえてきました。
最初は酔っ払いの喧嘩かと思いましたが、
「殺されるー!!」という女性の悲鳴が飛び込んできました。
咄嗟に表に出て行くと、若い女性が血を流して倒れ、男が走り去っていくことでした。
私は起き出してきた母に「救急車!電話!」と叫んで、
気付くとパジャマにサンダル姿で男を追いかけていました
追いかけながら、冷静になってきて「追いついたらどうしよう」とか考えていました。
100メートルほど走ると、男との距離が近づきました。
先を走る男が道を逸れて、脇の畑に逃げこみ男は茶畑の影でしゃがみこました。
息を整えて居るようです。
私は丸腰のまま飛び込むのが怖くなり、畑と道の境界に置いてある
ジャガイモ大の石を2,3個男に投げつけ、命中と同時に男に飛び掛りました。
滅茶苦茶に男をひっぱたき、抵抗しなくなったところで、男のベルトを抜いて
手を縛り実家の方に引っ張って行きました。
男は泣きながら「本当にすいませんでした。就職が決まったんで警察だけは勘弁してください」
と哀願してきました。中学校以来十数年ぶりに人を殴った興奮で思わず
「テメーみたいのが居るから文章が進まねーんだよ!!」と男には訳の分からないことを叫んで、
サンダルで後頭部を引っ叩いてやりました。
家の前まで戻ると女性は、近所の人たちに保護されていましたが、額を割られてひどい出血でした。
彼女の前に男をひざまずかせ謝らせると、女性は再び泣き出しました。
そうこうするうち救急車が来て彼女は病院に連れて行かれ、続いてパトカーが5,6台来て
男はしょっ引かれていきました。
小一時間現場検証に付き合って、その後警察署で調書作りに朝の4時ごろまで拘束され、
2夜連続の徹夜でボロボロになって葬儀を行いました。
葬儀で感じたのは、天国に行った父が守ってくれたのかなと思ったりしました。
とにかく普段の自分では考えられない行動力のある一夜でした。
その後、警察署で表彰されたり(金一封は無い)女性のご両親がお礼を言いに来たりしましたが
彼女とは顔を合わせずじまいでした。
またその男は、某大学の4年生で、被害者の女性の近所だったそうで、
事件後加害者の一家は居たたまれなくなり、どこかへ引っ越したそうです。
セリフもいいけどサンダルをはいた状態で相手に
追いたり、サンダルでひっぱたくっていうのもよかった。
では寝ます。おやすみなさい~
よくやった!
オイ(w
>彼女の前に男をひざまずかせ謝らせると、
ここも“武勇伝”だなとおもった
被害状況が判らないから、ひょっとすると、
犯人の顔を見ることが被害者さんには辛かったかもしれないけど
コメント
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格好良ぇ~!
10年前か・・・もう有明には来てないかな・・・