この事件は一時大学の中で話題になり、放置グループはしばらくどこを歩こうにも後ろ指を指されていた。

胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(24)

82: (´・ω・`) 2005/09/15(木) 00:32:27 ID:p9f8kZTm
①俺が通ってる大学での話し。
うちの学校は近くに適当な店も無く、学生は食堂で買ってきたパンや持参した弁当を食べる。
ゴミや食べ残しなどは各自で備えつけのゴミ箱に捨てることが暗黙の了解となっている。
しかし二期生の生徒の中にゴミを放置し、さらには禁煙の食堂内で吸っているタバコの吸殻などを残していく三人のグループがあった。
奴らはその横柄な振る舞いから、多くの学生に嫌われていた。
しかし不思議なことに誰もそいつらを注意することなく、食堂のおばちゃんに至ってはガラの悪い学生に逆恨みされてはたまらない、とばかりに黙ってそのゴミを片付けていた。俺もそんなやつらにイライラしながらも、腕っ節に自身がないので何もできないでいた。

83: (´・ω・`) 2005/09/15(木) 00:35:41 ID:p9f8kZTm
②ある日いつものようにそいつらがゴミを残し席をたったところ、近くにいた比較的おとなしそうなグループの一人(メガネ君)が黙ってそのゴミを自分のゴミを入れたコンビニのビニール袋に押し込み始めた。
(奴らの机と対面するように座っていたので一部始終を見ていた。)メガネ君は作業を終えると、同じようなルックスのグループの談笑の輪に戻っていった。

メガネ君の態度をあてつけととったのか、ゴミ放置グループの中の一人(ギャル男)が
メガネ君に絡む。「何その態度?文句あんなら口で言ってみ?」理不尽かつ唐突なギャル男のつっこみに、
「いやあ、その・・・・」としどろもどろになるメガネ君(テトリスうまそう)。
反撃の無いことに気分を大きくしたのか、彼をからかい始めるギャル男と仲間たち(ドレッド男&デヴB-BOY)。メガネ君の外見をなじりはじめ、小突いたりメガネを取り上げたりしている。
ベンゾウさんのように目を「3」にして必死に取り戻そうとがんばるメガネ君。俯いて何もしないメガネfriends。
そうこうするうちに、メガネ君が怒り始める。メ「ゴミを捨てないあなたたちが・・・・」
ギ「だからってオマエにお世話になるほど落ちぶれてないんですけど?」
メ「だったら自分のゴミくらい・・・・・」
その言葉にギャル男が吠える。「アアッ!?もっぺんいってみろ!!聞こえねえよ!!」
怒声で急に静まりかえる食堂。ああ、あいつらか・・・・そんな空気が流れる。
ギャル男がメガネ君の襟首を掴んだ。「ウジウジいってんじゃねえよバァカ!!」
そのとき不意に脇から声が飛んだ。

84: (´・ω・`) 2005/09/15(木) 00:37:45 ID:p9f8kZTm
③「バカはてめえらだろ?さっきから見てたんだけどどう考えてもメガネ君のいってることが正論じゃね?
単位とれなくてイライラしてんのわかるけどさ、八つ当たりはみっともねえべ?」
シーンとした食堂に落ち着いた低音が響く。
パーティーサークルの中心人物であり、学年問わず多くの人望を集める、キャプテンさん(仮名)だった。(未だに海人のTシャツ)
彼は放置グループに近づくと、おもむろにメガネ君のビニールに手を伸ばした。
ギャル男の眼前に袋を突きつけ「ほれ」と一言。ギャル男はたじろぎながらも、ここで受け取ってはたくさんの学生が見てる中、
格好がつかないと思ったのか「あんたには関係ねえだろ!!」と虚勢を張る。
するとキャプテンさん、「ハアーッ」と深いため息をつき、遠巻きに見ていた医学部のグループに向かって
「どなたかこの中にお医者様はいらっしゃいませんかあー!?」
急に振られしばらく固まる医学部。
キ「重症の患者さんがいらっしゃいまーす!!」ギャル男を医学部の方へぐいぐい引っ張っていく。思わずついていくドレッド&デヴ。
キャプテンさん、ギャル男をとある三期生(ドクターさんとします。)の前へ突き出した。
「先生、お願いします!!」

85: (´・ω・`) 2005/09/15(木) 00:39:10 ID:p9f8kZTm
④あっけにとられていたドクターさんだが、キャプテンさんの意図を読み取ったのか
ギャル男を舐めるように見回して、隣にいた友人と思われる学生(助手)に
「これはひどい・・・・至急オペだ!!助手!!カテーテルを!!」食堂内は爆笑の渦に包まれる。
助手「先生、大変です!!知能指数がどんどん低下しています!!」
ドクター「あきらめるな!!投薬治療を行う!!」
助手「先生!!バカにつける薬は当院にはありません!!」
ドクター「くっ・・・!!重病に苦しむ患者に我々は医者として何もできないのか・・・・」
食堂の全員がこのミニコントに爆笑。がっちりと手を握り合うキャプテンとドクター。
赤くなり冷や汗ダラダラの放置グループ。助手がメガネ君に手招きし、彼の腕を高々と揚げた。
助「良識と勇気を兼ね備えた紳士に拍手を!!」
スタンディングオベーションが沸き起こり、指笛が飛び交う。ギャル男から取り返したメガネをかけ、ギャル男よりも真っ赤になるメガネ君。
放置グループに方々から野次がとび、四面楚歌の彼らは椅子を蹴り飛ばしながら食堂から出て行った。

この事件は一時大学の中で話題になり、放置グループはしばらくどこを歩こうにも後ろ指を指されていた。
彼らを食堂で見かけることは無くなった。
何でもドレッドの車に乗り合わせて、すこしはなれたファミレスで昼食をすませるようになったらしい。

101: おさかなくわえた名無しさん 2005/09/15(木) 10:16:44 ID:BRscmBSt
>>82
GJ

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コメント

  1. 匿名 より:

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    知能指数がどんどん低下でフイタわwww