B先輩はスザンヌ似の美人で仕事もできるけど、 超スイーツ(笑)な感じでさとう珠緒ばりのブリッコだったので馬鹿にされるのかと泣きたくなっていましたが…

私はハリセンはるか似とよく言われる地味喪女です。
でも2chの喪女スレや化粧板のモテスレなどを見て
少しでも可愛くなろうと張り切り過ぎてしまい、
いきなりいわゆるエビちゃん服で出勤してしまいました。
職場の反応は「なんか…雰囲気違うね…」と明らかにひいてる。
急に自分の格好が恥ずかしくなって昼休みに外出するのもイヤになり、
職場内の売店でお昼を買って食べていました。
そこに普段から苦手なA先輩がﾆﾗﾆﾗしながら近づいてきて馬鹿にしたように
「今日可愛いね～www服がpgr。彼氏でも出来たの？」と声をかけてきました。
わたしが「いいえ」と答えると、「やっぱりね～、いかにもいそうにないもんねwww
ねぇ、前に彼氏がいたのっていつ？今まで何人彼氏いたの？もしかしていない歴＝年齢じゃないよね？
ハタチ越してたら何人かいるはずだもんねwwwまさかほんとに彼氏いたことないの？処女とか？チョー笑えるwww」
と笑いながらまくしたて、私は怒りと悔しさと恥ずかしさでいっぱいになりましたが、
情けないことに何も言えず猛烈に後悔しながら茫然としていました。
いつのまにか人気のない職場もランチを終えた人たちがポツリポツリと戻っており、
この会話を何人かに聞かれているのかと思うと死にたくなっていました。

そこにB先輩が近寄ってきました。B先輩はスザンヌ似の美人で仕事もできるけど、
超スイーツ(笑)な感じでさとう珠緒ばりのブリッコだったので苦手でした。
私は二人がかりで馬鹿にされるのかと泣きたくなっていましたが、
B先輩は甲高い大きな声で思いもかけないセリフを言いだしました。

「Aちゃん！女の子はいくつになっても清純さが大事なんだよ！
そんなこともわからないようじゃメチャモテOLにはなれないゾ！」
「今までの男性関係が多ければ多いほど良いとおもっているようじゃ
Aちゃんの愛されモテ子への道はけ・わ・し・い・ゾ！」
と言ってA先輩のおでこを人差し指でつっつきました。
茫然としているA先輩（私も）にさらにB先輩は続けます。
「教えてあげる！いくらAちゃんにものすごい数の男性経験があるといったって、
そんなことはなんの自慢にもならないんだよ！」
B先輩が口を開くほどにA先輩のアバズレ度が加速しています。
A先輩が「ちょっと黙ってきいてりゃ人をヤリマンみたいに…」といいかけると
B先輩がそれを遮るように
「ダメーッッ！Aちゃん、いくらAちゃんがおびただしい数の男性経験があるといったって、
自分のことをヤリマンなんて貶めるようなことをいってはダメェェッッ！」と叫びだし、
急にハッとしたように「イヤーッ！私ったらいくらAちゃんが自分のことをヤリマンだと
自慢してる事をたしなめるためとはいえ、こんなはしたない言葉を口にしちゃった！
Bのバカ！バカ！おバカぷーのすけ！」（ホントにこう言った）といいながら
自分の頭を軽くこぶしでポコポコ叩き出しました。
気付くといつのまにかギャラリーができてて「Aさんって…」とヒソヒソされてる。
A先輩が「ちょっとみんな違うの！」といいかけると、B先輩はまたそれを遮り
「あ！ちょうどお昼休み終わったよ！すぐに仕事に戻らないと税金泥棒だって
いわれちゃうゾー！」と言いながらみんなを持ち場に追い立てていきました。

しばらく茫然としていたけど後から痛快な気持ちがこみ上げてﾆﾔﾆﾔが止まりませんでした。
あとでB先輩と出くわしたので「さっきはありがとうございました」とお礼を言ったら
B先輩は「えぇ～っ？私は何にもしてないよ～？」とニコニコ顔でとぼけられました。
さらに「そのピンクのニットかわいいね！似合ってるよ。この前はいてた黒のパンツにも
合いそう。」と言われたので後日その通りにしてみると前と違いすごく評判が良かったです。
前は白のレースのﾌﾘﾌﾘスカートだったからやりすぎ感があったんだな～と
さりげなくかばってくれた上にアドバイスもくれたB先輩が一気に好きになりました。

武勇伝かどうか微妙ですが、私にとってはとてもスーッとした出来事だったので。
読み辛い長文におつきあいいただきありがとうございました。

スイーツ（笑）
なのにスーッっとするふしぎ！

B先輩カッコイイな
素敵な女性だ