『日本人の恥をさらしているん じゃねえよ！』と精一杯の凄みを効かせてやった。

俺が中国駐在員時代のお話。
日本人カラオケ（日本語が話せる女の子がいる店。お持ち帰りの店じゃないよ）に行ったら、
女の子を店内で裸にひん剥いている奴らがいた。当然女の子は嫌がっている。
やっている奴らは、日本人二人組みである。一人は身長190近い大男で、もう一人は170ｃｍ
に満たない太鼓持ちのような、卑屈な男だった。

俺は身長１７０ｃｍ、格闘技経験は空手を齧った程度と剣道初段なだけだから、からっきし駄目だけど、
日本人の恥をさらしている奴らが許せなかった。反射的に飛び出して『日本人の恥をさらしているん
じゃねえよ！』と精一杯の凄みを効かせてやった。
　奴らは面食らって怯んだのだが、直後に俺らの居る席に怒鳴り込んできやがった。
『面倒だがやるしかないな』と決めた矢先、俺の同僚が仲裁に入ってきてくれ、ボトル一本でその場を
収めてくれた。痛い目を見ずにすんだので感謝すべきだったのだろう。デカイ方の奴は、明らかに格闘技
経験者と思われ、俺なんて一瞬で粉砕されていただろう。だけど、空手の師匠が教えてくれたエグイ手が
あったので、やったらどうなったかは判らない。奴らは、俺の会社の近所にある、日本でもある程度
名の知れた会社の駐在員であった。この日はこれで収まった。

続きがあるんだけど、ご希望があれば書きます。

>>802
新しい話に期待。

>>804
ご希望いただきありがとうございます。
では続きを。

　飲み屋での衝突があってから一週間ほどした頃の事でした。仕事が上手くいかず、帰りが非常に遅くなり、
会社を出たのが23時30分頃だったと思います。中国の治安は当時最悪で（今も最悪ですけどね。良くなるわ
きゃ無い（＾・＾））この時間になると会社の送迎車はない。白タクを呼ぶのも面倒で暗い夜道を歩いて帰りました。

　さて、件の飲み屋の近所を通りかかると、男と女の言い争う声が聞こえてきました。何事かと思ってそちらを見る
と、例の男二人が、女を挟み込んで引きずってどこかへ行こうとしています。『さて、どうするか。取り敢えず様子
を見よう』と思い後をつけました。すると、奴らはどこかのアパートの前で止まると、女のポケットを探っています。
雰囲気からして女の部屋へ無理やり押し入って暴行をするつもりにしか見えません。飲み屋の女だから、ある程度
の悪癖はあると思われますけど、こんな理不尽は許せません。
　
　ここで、幾つかの対処方法が脳裏を掠めました。
１　このまま出て行って、レンガの欠片でも使ってフルボッコにする→俺の身の破滅の恐れあり。
２　公安に突き出す！！そう言えば、ついさっき公安のパトカーとすれ違っていました。

その瞬間、腹が決まった俺は猛ダッシュして、パトカーをつかまえました。彼らはパトロール中だったので、徐行
運転していたのがラッキーでした。それと、中国公安なのに、真面目ないい奴らでした（普通は、俺との喧嘩相手）
『女が襲われている。助けてやってくれ！（ちょっと中国語が話せますんで）』と言い残して俺の後を追わせました。
『あそこだよ！』間抜けな奴らは、玄関先で女の胸を揉んでいやがりました。公安の懐中電灯で照らされた奴らの
顔を見て、溜飲を下げて帰路に就きました。

その後の彼らの消息は知りません。しかし、それ以降やつらは、見かけませんでした。会社が金で揉み消したに
せよ、首が飛んだのは確実でしょう。
そして、公安が、『日本人に通報されたんだぞ』と告げた事も確実でしょうね。

武勇伝というほどのものではないかもしれません。期待されていたようでしたら
ごめんなさいね。

>>809
よくやった。えらい！